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杭州茶荘
茶寵(ちゃちょう)について
茶寵(ちゃちょう)について

●茶寵について
 茶寵という言葉は日本の辞書には登場しない言葉です。
 茶寵の寵には”気に入ってかわいがる・お気に入り”等の意味があり、意味はお茶を飲む時のマスコット的な存在ということになります。
 
  中国の烏龍茶やプーアル茶を扱う店では客に試飲をさせるための大きな茶番を置いてあり、茶盤の片隅にチョコンと置かれているのがこの茶寵です。
  時にはお店によっては商品を購入してくれたお客様へのお土産として、無料で配るような小さな物が多いのですが、物によっては芸術的要素を含み鑑賞価値の高いものも存在します。
 また、風水で使われる神獣などをモチーフとすることも多いため、風水の置物としての使われ方もされたり、室内を彩る飾りとしても扱われます。
 
  茶寵の主な産地は陶都と称される江蘇省宜興で、水を吹いたり、泡を吹いたりと云うだけでなく、同じ場所で生産される急須の紫砂茶壷と同じように”育てる”楽しみもあり、茶寵は長く育てることにより、味わいが出てきます。

●茶寵を勝手に分類
 茶盤の脇に置かれるような物だからでしょうか、中国の書籍通販会社amazonを検索しても、google、百度などのサーチエンジンを探しても茶寵に関する書籍を見つけることができません。
 茶寵を集めている方もいるようですが、それを分類している方もいませんので、茶寵を独断と偏見でその動きをもとに

 ・噴水系(勢いよく水を噴きます)
 ・泡系(泡をプクプクと出します)
 ・静物系(特に何もしません)

 の3タイプに分類しました。

 
   杭州市南山路で茶葉の販売も行う茶館”径山茶庄”の茶盤。
 手の下、茶壷の左には茶寵が置かれています。
 画面左、茶巾の上にもゲームに興じる老人の茶寵が見えます。
 
     


  龍亀  
   身体は亀、頭は龍をし、風水においては財運を高める神獣として扱われています。  
     
 
上手な噴水のさせ方
 
1.茶寵に熱いお湯を掛けます
2.茶寵がまだ熱いうちに、水の中に入れしばらくの時間漬けます
3.茶寵を取り上げ、再び熱いお湯(お茶)をたっぷりかけます

※熱湯を使うため火傷には十分注意して下さい。
   
  杭州霊隠寺の
弥勒菩薩
   杭州の古刹霊隠寺の宋代に作られたと伝えられる弥勒菩薩。
 多くの観光客を集める霊隠寺で最も有名な石仏です。
   
  ※熱いお湯をかけた後は茶寵も熱くなっています。
 お湯をかけた後に触る時には火傷に十分注意して下さい。
   
 
更新履歴
 
お勧めの茶寵
 
噴水系の茶寵について

 噴水系茶寵の特徴は、熱いお湯・お茶を掛けると噴水のように勢いよく水が噴き出ることです。
 写真のクルミにクモが這っている左の写真が初めて見た噴水系の茶寵で、クモが糸を吐くように勢いよく水を吹き出した時は、軽い感動を覚えたほどです。

 噴水の仕組みは、お湯を掛けることにより茶寵内部と外との気圧の差が生じ、茶寵の中にたまっていた水が空気と一緒に一気に噴き出されるというものです。

 噴水系の茶寵、上手に水を噴かせるにはコツがあり、壊れていなければテーブルが水浸しになってしまうほど勢いよく水を吹き、実に楽しませてくれます。

中国名茶図典
 
泡系の茶寵について
 噴水系茶寵は、熱いお湯・お茶を掛けるとプクプクと泡を吹くことが特徴になります。

 写真は私が気に入っている茶寵の一つ、弥勒菩薩です。
 口の部分に穴が開けられていて、熱いお湯やお茶を掛けると、口からプクプクと泡を吹きます。

 噴水系のようにコツは必要なく、お湯を掛けてあげれば泡を吹いてくれます。

 噴水系のように派手な動きはしませんが、見ていて飽きないのが泡系の茶寵です。

 
静物系の茶寵について

 とくに何もしません!
 それゆえに、静物系の茶寵はお茶を飲むたびに茶寵のためにお茶を残して、かけてあげて茶寵を育ててあげる楽しみが静物系の茶寵にはあります。

 お茶を掛けることにより茶渋が付き、茶寵を手で磨くことにより徐々に茶寵に深みが増していきます。

 茶寵ではありませんが、宜興では書道の筆洗いを静物系のように茶渋をつけて風合いを作っていました・・・こうすると、高く売れるんです!って店主は言ってました(笑)

   
     
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